湘南サーフィンスクール

甲子園を目指し、野球に明け暮れていた高校時代から何年経ったであろう。
高校3年の夏の予選、惜しくも敗退し、私の野球生活は終わった。
そこからすぐに受験勉強に勤しまなければならなかったが、
仲間の一人の「俺たち、野球しかやってなかったなぁ。」という一言から、
海に行こう、かわいい女の子居るよね。
でも、ただ海で女の子ナンパって、俺たちっぽくないよね。
サーフィンやったらカッコイイよね。なんて話になり、
夏休みに入った途端、仲間4人で湘南に行った。

一人のマメな男が既にサーフィンスクールを調べてあり、
僕たちは、キョロキョロしながらも湘南サーフィンスクールに辿り着いた。
男が見てもカッコイイなあと思わせるような
真っ黒に日焼けしたオーナーが出迎えてくれた。
僕たちも確かに真っ黒に日焼けはしてたけど、坊主頭。

オーナーは僕たちを一目見るなり、
「野球終わったか? じゃ、思いっきりサーフィンしよう。
坊主頭のサァーファーもかっこいいぞ~」と、
太陽のような笑顔で話し始めた。

そこから、2日間、湘南サーフィンスクールで教えていただき、
4人とも、何とかボードの上に立てるようになった。
筋がいいぞと褒められ、僕たちはヘトヘトになるまで、
何度も何度も夢中になって練習した。

結果、本当のお目当ての彼女作りは、敗退に終わり、
サーフィンもあの時の一回限りとなってしまったが、
湘南サーフィンスクールのオーナーみたいに
かっこいい男になりたいという気持ちは
今でも変わらない。