タクシー転職という選択

先日、数年ぶりにタクシーに乗ったのですが、
その時の運転手さんとの出会い会話がとても印象的だったので
ここに記録しておこうと思う。

その運転手さんは、とても雰囲気が良く、
お話も適度に入れてくれる50歳間近の男性。
3年前にタクシー転職をしたそうだ。
それ以前は大手商社の管理職をしていたとのこと。

なんでまたタクシー転職?と素朴な疑問を抱いた私は
単刀直入に聞いてしまったのだが、運転手さんは嫌な顔せず、
というかむしろ、よくぞ聞いてくれましたと言わんばかりに
活き活きとその理由を話してくれた。

それはある日のこと。
まだ彼が商社での管理職時代のこと。

深夜に及ぶ残業で終電を逃し、タクシーを拾ったそうだ。
連日の激務やストレス、プレッシャーで疲れ切っている様子が
全身から出ていたのだろう。
タクシーに乗ると運転手さんは、ミラー越しにそんな姿に気がつき、
そっと車内温度に気を掛け、音楽を変更し、一言こう言ったそうです。
「やりたいことだけやって生きる人生も悪くないと思いますよ」と。

その一言が、当時の彼には人生を変える一言になったようで、
3か月後に退職し、タクシー転職したそうです。

ご家族はさぞ驚いたでしょうが、活き活きとしている今の姿に
幸せを感じていらっしゃることでしょう。

人生いろいろ。